<第3章>
手っ取り早く、化粧水を肌に行き渡らせる!
潤いに満ちあふれた“うるうる肌”へ
「夕方になると顔がものすごく老ける」
こんな経験をしたことはありませんか?
朝はメイクもバッチリ決まって気分よく外出したのに、
夕方になると自分でも驚くほど疲れた顔になっている・・・。
そもそも、年齢を重ねるに伴って長年の肌疲れが顕著に表れるようになります。
紫外線はもちろん、季節の変化や気温のアップダウン、乾燥による角質硬化。
こうした様々なストレスにさらされて、肌自体もどんどん老化していくわけです。
この対策として有効なのは、前章でもお伝えした通り「保湿」に尽きます。
とはいえ、簡単なようでいて難しいのも保湿です。
私たち女性は、いつも時間に追い立てられています。
パート勤めをしている人も多い中で、家事に育児、学校行事やご近所づきあい、夫の食事作り・・・。
保湿が重要だと頭では分かっていても、
ゆっくりとスキンケアをしている時間が取れないことも多々ありますよね。
化粧水だけを雑に塗って済ませたり、メイクを落とさずに寝てしまったり。
そんな日が続くとメイクのノリも悪くなり、気分が下がって負のループに陥ってしまう。
悲しいことに、生活リズムの乱れは即座に肌に反映してしまいます。
肌ツヤが悪くなってくすみ感が出ると、一気に老けた印象になってしまいます。
メイクのノリも悪くなり、化粧直しをしてもすぐに崩れてしまってイライラした思いが募ります。
ここで逆転の発想を取り入れてみましょう。
どうしてもスキンケアに時間をかけられないなら、
手っ取り早く保湿できる方法を考えればいいと思いませんか?
私が次にご紹介する方法を実践すれば、
肌のコンディションが上がって透明感が出てきます。
化粧ノリがアップして、夕方まで潤い感がしっかりとキープできます。
夕方のスーパーでママ友に遭遇しても慌てる必要はありません。
余裕の笑顔で挨拶すれば、「若返った?」と羨ましがられるかもしれませんよ。
手抜き?そんな考えは捨ててください。
スキンケアは単に時間をかければ効果が上がるというものではありません。
化粧水をコットンに取ってパッティングしたり、
丁寧なハンドマッサージをする必要はないのです。
では、その方法をご紹介します。
手っ取り早く化粧水を浸透させる方法はとってもカンタン!
用意するものは、ティッシュ数枚と普段使っている化粧水、蒸しタオル。
手順は次の4ステップです。
- 洗顔してから、化粧水を浸したティッシュを顔全体に乗せる。この時、鼻の穴をふさがないように注意してください。
- 電子レンジで温めた蒸しタオルで、首の後ろを温める。
- 3~4分置いてからティッシュとタオルを外す。
- ハンドプレスで美容液やハンドクリームを浸透させて保湿する。
いかがですか? ステップはこれだけです。
蒸しタオルを首に当てることで、毛穴が開きやすくなり化粧水の浸透力がぐんと上がります。
ティッシュを使うところもポイントです。
化粧水をつけるときにコットンを使っている人も多いと思いますが、
コットンの繊維が肌のダメージになることがあることをご存知ですか?
特にニキビや湿疹ができているときは要注意。コットンで刺激を与えてしまい、
赤みが増してしまうこともあるのです。
「ニキビがなかなか治らない」「シミができやすい」といった経験がある人は
コットンの使用を中止してみてもいいかもしれません。
その点でいうと、ティッシュにはコットンのような毛羽立ちがありませんから、
実はフェイスパックにも適しているのです。
この方法を知る前、私は化粧水を手に取ってつけていました。
ハンドプレスすることもなく、サッと顔につけていただけだったので、
もちろん効果は上がりませんでした。
保湿を「やったつもり」になっていたのです。
ティッシュでパックするようになると、その間は両手もあくので
歯を磨いたり、ヘアセットするなどの作業が同時にできるので
慌ただしい朝も効率的に準備できるようになり、パックの時間が楽しめるようになりました。
それに、ただ放置している間に化粧水がしっかりと浸透してくれるので、
その後に使用する美容液などもぐんぐん浸透してくれるように感じました。
パックに使用する化粧水はリーズナブルなもので十分です。
私は美容家の佐伯チズさんがお勧めしていたハトムギ化粧水(大容量600円)を
毎回たっぷりティッシュにしみ込ませて贅沢に使っています。
私はそれだけでもちょっとリッチな気分になれてしまいます(笑)
手軽で効果抜群のティッシュパックですが、
ひとつだけ、気をつけていただきたいことがあります。
それは、絶対にティッシュが乾く前に外すことです。
ティッシュが乾いてしまうと、今度は肌の水分を奪ってしまうので、
せっかくの潤い効果がマイナスになってしまうのです。注意してくださいね。
ティッシュを外したら美容液やクリームを重ねて、
保湿成分を肌にしっかりと閉じ込めてください。
この手順を踏むだけで、いつものスキンケアが何段階もレベルアップします。
いかがですか? 時短で安価、手軽にできて使用感もバッチリ!
専用のコットンやシートマスクを買う必要もありません。
普段何気なくつけている化粧水の使い方を少し変えるだけで、
カンタンに憧れの美肌を目指すことができるのです。