<第1章>
10年後に差が付く!
「光老化」の恐怖と対策方法
人の体の中で、肌がもっともきれいな部分はどこか分かりますか?
そう、二の腕の内側や、バスト、ヒップなどですよね。
その理由はズバリ「紫外線にあまり当たらない」からです。
水着を着ても隠れるエリアは、体の中でもっとも紫外線を浴びていない場所ですから、
年を取ってもお尻だけはツルツル・ピカピカという人も多いのではないでしょうか。
逆にいうと、子どもの頃から常に外気にさらされている顔は、もっとも老化が進みやすい場所なのです。
紫外線による皮膚の老化を「光老化」といいます。
光による老化・・・なんだか恐ろしいですよね。
単なる老化ではなく、毎日の生活で何気なく浴びている光(紫外線)が蓄積して、
肌にダメージを与え続け、シワやシミ、たるみの原因になってしまうのです。
毎日しっかりと日焼け止めクリームを塗っているという人も、
意外と十分な量を塗れていないことが多いようです。
それに、曇りや雨の日はついついUVケアを怠ったりしていませんか?
夏に海で日焼けして肌が赤くなれば、ダメージが目に見えるわけですから、しっかりと保湿ケアをしますよね。でも、洗濯物を干したり、買い物にでかけたり、日常生活の中でごく短時間でも紫外線を浴びることで生じる光老化は、目立つ症状がないのでダメージを実感しづらいのです。
そこに、生活習慣も影響してきます。いずれにしても、正しいスキンケアができていないと、光老化をリカバリーすることができないので、肌への影響は大きくなるばかりなのです。
光老化の恐ろしさが分かる写真があります↓
顔の右と左で、老化の進行具合が全く違います。この方は勤続28年のトラック運転手です。
ドライバーとして長年顔の左側だけに紫外線を浴び続けた結果、こんな風に片方だけが著しく老化してしまったのです。蓄積する紫外線の恐ろしさがお分かりいただけるでしょう。
そんな私も、若い頃は紫外線対策なんて全く行っていませんでした。
アムラー世代の私にとって、当時はガングロ全盛期です。
日焼けした褐色の肌がカッコいいともてはやされた時代ですから、
同級生の中には日焼けサロンに通ってせっせと肌を焼く人もたくさんいたのです。
私はもともと色白だったので、少しでも日焼けしようと毎日のように日光浴をしていました。
色白・美肌が命の今から考えると、信じられない話ですよね。
当然、肌へのダメージは甚大です。
20代後半になると、顔にはシワ、シミ、たるみが見事に出てきたのです。
二の腕のシミも目立つようになり、ノースリーブのファッションを避けるようになりました。
この先、年を重ねるにつれてもっともっとシワやシミが出てくるのかと思うと怖ろしく、
もう人生を楽しめないとすら考えてしまいました。
もし、10代の頃に戻れるなら
どんなにガングロが流行っていても絶対に日焼けなんてしません笑
UVケアをしている人と、していない人とでは老化のスピードが明らかに違ってくるのです。
加齢に伴い現れるシワの約8割は、紫外線によるダメージが影響していると言われています。
つまり、若い頃からUVケアをしていれば、年齢を重ねても健やかな美肌を保つことができるのです。
そんな歴史をもつ私ではありますが、
今の私のメイクといえば、薄付きのUVクリームを塗るだけです。
ファンデーションを厚塗りしないので、余計に若々しく見られるようになりました。
ママ友には「すっぴん!? 信じられない!」と驚かれることも多いですね。
肌がキレイだと気分も上がるし、ファッションも楽しめるようになります。
高校時代に一緒に日焼けしてガングロを満喫していた友人の中には、
顔中にシワやシミが出て悲惨な状態になっていしまっている人もいます。
この違いは、年を重ねるほどはっきりとした差として現れてくるのです。
ここで正しいスキンケアのカギをご紹介しますね。
それは、「ビタミンC誘導体」です。
ビタミンCは知っていても、ビタミンC誘導体がどういうものか分からないという人も多いかもしれません。カンタンに言うと、ビタミンC誘導体は光老化を防ぐ“肌の救世主”です。
一昔前に、顔にレモンやキュウリを直に乗せる美容法が流行ったことを知っていますか?
食品のもつビタミンCを皮膚から吸収させるというもので、
肌の老化にビタミンCが効果的だからこそ生まれたスキンケアの方法なのです。
なぜビタミンCが肌に効果的なのかというと、ビタミンCが抗酸化物質だからです。
抗酸化とは「体の酸化(錆び)を抑える」ことです。
私たちの体は紫外線を浴びると体内に活性酸素が生じます。
この活性酸素は細胞に様々な悪さをする物質で、体内にたまると毒性が強まり、
老化や生活習慣病などの原因にもなってしまいます。
しかし、ビタミンCに代表される抗酸化物質は酸化されやすい性質をもっているため、
体内の細胞が傷つけられるよりも前に、抗酸化物質自体が先に酸化されることで
私たちの体を酸化から守ってくれるのです。いわば、抗酸化物質の自己犠牲というわけです。
そのおかげで細胞のダメージをまぬがれ、結果的に老化が防げるというわけです。
自己犠牲・・・ビタミンCってすごいですよね。
このビタミンCの構造を変化させ、吸収性や安定性をさらに向上させたのがビタミンC誘導体です。ビタミンC誘導体は、厚生労働省により「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ」効能を表示することが認められた有効成分です。肌への刺激が穏やかで、肌の奥までしっかりと浸透していく効果が高く、シミやソバカスを防ぐ効果が期待できます。
そもそも、シミやソバカスの発生源はメラニンです。
ビタミンC誘導体はこのメラニンが生成されるメカニズムにアプローチします。
すでにできてしまったシミも、薄いメラニンに変換することで目立たなくしてくれます。
また、活性酸素は炎症を引き起こしてニキビの原因にもなりますが、
ビタミンC誘導体はニキビの症状にも効果を発揮します。
さらに、過剰な皮脂分泌をコントロールすることでTゾーンなどの気になるテカリを防ぎ、
毛穴を引き締めて肌のキメを整える効果も期待できます。
光老化によるシワやシミだけでなく、ニキビや毛穴といった肌トラブルもカバーしてくれるなんて、使わない手はありませんよね。
ビタミンC誘導体が「肌の万能薬」と称えられるのも納得ではないでしょうか。
この事実を知ってから、私はすぐにビタミンCを使ったケアを始めました。
毎日朝晩、綿棒にビタミンCをしみ込ませて、気になる部分に優しく塗り続けたのです。
(ビタミンCは服用するよりも肌に塗る方が効果的という説があるからです)
もちろんある程度の時間はかかりましたが、根気よく続けたことで少しずつシミは薄くなり、
今ではノーメイクでもほとんど目立たなくなりました。
もちろん、光老化を避けるためには紫外線を浴びないことが第一です。
でも、当然ながら時間は巻き戻せません。
今からできる対策としては、基礎化粧品にビタミンC誘導体を取り入れることが有効です。
このスキンケアを始めた人と始めない人とでは、未来の老化スピードに大きな差が出てくるのです。