<肌老化の3大要素>
美肌になるための方法をお伝えする前に、どうしても知っておいてほしい情報があります。
それは、肌が老化する3つの要素についてです。
そもそも、なぜ肌は老化してしまうのでしょうか?
原因を抑えておくことで正しく予防でき、より効果的なケアにもつながります。
- 加齢
一瞬一瞬、私たちは確実に年を重ねていきます。
それに伴い、生まれた時から体内に備わっている大切な「美容成分」が少しずつ失われていきます。これが老化の原因です。
「美容成分」にはいくつかの種類がありますが、もっとも有名なのが「コラーゲン」でしょう。
コラーゲンは肌のハリや弾力を保つ成分です。広告で「コラーゲンで肌に潤い」などのキャッチコピーを見たことありませんか?
これは間違った表現なのです。コラーゲンは保湿成分ではありませんから、ご注意くださいね。
コラーゲンが不足するとどうなるでしょう?
たとえば、寝起きの顔についたシーツのシワガ午後になっても取れない、よく見ると目じりに細かいシワがたくさん入っている、重い荷物を腕にかけると、跡がくっきり付いてなかなか消えない。
こんな経験はありませんか? これらはすべてコラーゲン不足によって起こります。
肌の弾力がなくなるので、肌にかかった負荷を押し返す力が弱まってしまうのです。恐ろしいですよね。
「私はまだ大丈夫」という方も、油断はできません。
なぜなら、体内にあるコラーゲンの量は20歳をピークに下降し始めるからです。
40代になると20歳の頃に比べて約半量まで減ると言われています。その後はさらに減少し続けてしまうのです。
コラーゲンに次いで有名な美容成分が「ヒアルロン酸」です。
ヒアルロン酸の役割は、肌の水分保持、つまり「保湿」です。
ヒアルロン酸の保湿効果は実に素晴らしく、1gで約6Lの水を保持できると言われています。
ヒアルロン酸1gに対して6000倍もの水分を保つことができるなんて、ものすごいパワーですよね。
体内に備わる、ありがたい美容成分なのです。
ところが!ヒアルロン酸の体内量のピークは12歳!コラーゲンよりも更に早いタイミングでピークを迎えてしまうのです。
12歳といえばまだ小学6年生。中学生になった頃から少しずつヒアルロン酸が失われ始め、肌の乾燥を感じるようになるのです。
ちなみに、ある民間調査機関が化粧水を使い始めた年齢を調べたところ、「中学生から使い始めた」という回答がとても多かったのだとか。
ヒアルロン酸が減少し始める年齢と見事にマッチしていますよね。
加齢とともに失われていく「美容成分」を補うためには、それが含まれている食べ物からしっかりと取り入れる必要があります。
「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」などの美容成分については、先ほどご紹介した広告表現のように、誤った情報も氾濫しています。
適切に摂取しないと、せっかくの美容成分もまったく効果を発揮してくれません。後ほどしっかりと説明しますので、正しい知識を身につけてくださいね。
- 紫外線
肌老化の主犯格は、言わずと知れた紫外線です。
紫外線のダメージについて知らない人はいないでしょう。肌老化の原因として、約8割は紫外線による光老化だと言われています。
ところで、紫外線のダメージにはどんなものがあると思いますか?
シミの原因になる? 肌が赤くなってヒリヒリする?
その通り!でも、それだけではありません。
紫外線にはUV‐A波とUV‐B波の2タイプがあります。
このうち、やっかいなのがUV‐A波です。
UV‐A波は、外部からの刺激から肌を守る「肌のバリア機能」を軽々と突破し、
肌の奥深くにある真皮層にまで到達して強烈なダメージを与えます。
どんなダメージかというと、
真皮層にあるコラーゲン繊維をチョキチョキと切断してしまうのです!
コラーゲン繊維が切断されるとどうなると思いますか?
そう、肌は弾力を失い、たるみやシワの原因になってしまうのです。
「紫外線=シミ」と思っている人も多いと思いますが、
肌の奥の奥にまでダメージを与えることで、より深刻な肌トラブルを引き起こしてしまうのです。
ところで、紫外線を表す「UV」は
「Ultraviolet(ウルトラバイオレット)」の略です。
美肌の敵となる紫外線ですが、英語表現としては意外とステキですよね 笑